高知県日中友好健康協会主催
薬草観察ウオーク
令和5年 6月3日(土) 午後1:30~3:30
行き先 牧野植物園
6/3(土)に高知県日中友好健康協会の主催する「薬草観察ウオーク」がありました。
前日までの大雨とはうって変わって、良い天気に恵まれ過ごしやすい気温で
楽しい観察ウオークになりました。
今回は24名の方にご参加いただきました。
講師は、元高知学園短期大学教授で、農学博士の
寺峰 孜(てらみね つとむ)先生をお招きし、
薬草を中心に色々な植物について説明を受けました。
今回は、連続テレビ小説『らんまん』の主人公の
モデルとなった植物学者・牧野富太郎博士のお話も
盛りだくさんでした。
寺峰孜先生の先生は故前川文夫先生(東京大学教授・東京大学小石川植物園長)で、
前川文夫先生が東京大学理学部植物学教室で助手をしていた時の講師の先生が
牧野富太郎先生とのことです。
当日の様子を写真で紹介します。
先生の説明に、熱心に耳を傾けている参加者の皆さんです。
<シロバナクズ>
クズの仲間です。クズは生薬名は葛根(カッコン)。
葛根は『葛根湯』の元になる薬草の一つでクズの根を
使います。
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<トサノアオイ>
サイシンの仲間で高知固有種です。
サイシンは発汗作用があるので熱さましとして根を
漢方として使われたりするそうです。
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<ドクダミ>生薬名:ジュウヤク
先生のお父さんは、ドクダミの葉をホイルに包み、あぶって
鼻の中に入れて蓄膿に使ったり、おできができた時には
ドクダミを貼ると治ると教えてくれました。
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<ヤナギイノコヅチ>
イノコヅチの仲間です。
イノコヅチは生薬名は牛膝(ゴシツ)。茎の所が牛の膝のように
ふくらんでくるのでこの名がつけられた。
根は通経、鎮痛、利尿作用があり、月経不順など
婦人薬としても用いられます。
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<バイカオウレン>
薬用としては同じ科の中のセリバオウレン、キクバオウレンを用いるそうです。
黄連は日本の薬草の中でも代表的な薬草の一つで
整腸作用や抗菌作用があります。
バイカオウレンは牧野富太郎博士がこよなく愛した花の
一つです。
牧野植物園のロゴマークに使用されています。
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その他たくさんの植物の説明がありましたが、
最後に、<トビカズラ>という植物の説明を受け解散となりました。
トビカズラは、かつてはなかなか開花せず開花すると『世の中に異変が起こる花』として
恐れられていたそうで、様々な伝説があるようです。
今回、連続テレビ小説『らんまん』が放送中ということもあり
薬草のことだけでなく、牧野富太郎博士のエピソードなども交えて
大変楽しい観察ウォークとなりました。
来年は5月頃を予定しています。日程がわかり次第、ホームページでもご案内します。
どうぞ楽しみにしていて下さい!(⌒∇⌒)