周期調節法Q&A。
周期調節法はどれくらいで効果が出るのでしょうか?
- 早ければ3周期から、半年くらいです。
周期調節法は、妊娠しやすい体づくりの方法として有効ですが、実際には生活上の問題もあり、不妊の原因もさまざまですから、個人差があります。ただ3周期あたりが一つの目安で、約半年で妊娠しやすい体づくりの効果が出ます。特に重大な病気がある場合は、それを先に治療することが大切です。また、無排卵、無月経のときは、周期調節法に入る前に、まず月経を起こさせるための漢方薬を使います。
人工授精や体外受精などとの併用はできますか?
- 可能です。ただし、治療内容を教えてください。
だいじょうぶです。西洋医学の検査や治療とも併用できます。実際、体外受精に何度も失敗した人が、周期療法で月経リズムをととのえ、再び体外受精を受けたところ、すんなり成功した例は少なくありませんし、排卵誘発剤などの副作用が軽減されたという声もたくさん聞いています。ただし、すでに西洋医学の不妊治療を受けている場合は、そのことをきちんと伝えてください。専門家は、それを考慮したうえで、最適な対策を選ぶはずですから。
おおよその費用は?健康保険は適用されますか?
- 体の状態や薬の内容によって異なります。
それぞれの漢方薬局・薬店で相談する場合は、薬剤師が患者の体質や症状をどう判断し、どんな漢方薬を選ぶかによって費用が変わってきます。目安としていうなら、だいたい月2万~3万円です。予算に問題がある場合は、緊急を要するものから優先的に漢方薬を選びます。なお現在のところ、常用される漢方薬は一部を除き、基本的に健康保険の適用はありません。
周期調節法の相談は、どこに行けばいいですか?
- 漢方薬局・薬店などで相談してください。
専門の漢方薬局・薬店、あるいはまだ数は多くありませんが、周期調節法を研究する医師のいる医療機関で相談するのがいちばんいいでしょう。周期調節法は、基礎体温をもとに対処法を考えていきますので、できれば3周期分以上を記録した基礎体温データを持参してください(無理な場合は1周期でも可)。