各時期のリズムや体調に合わせ漢方薬を飲み分けていく。
漢方周期調節法とは西洋医学と中医学を融合させ、それぞれの長所を生かしたもので、この方法で妊娠した例も少なくありません。体外受精などの西洋医学と併用できるうえ、副作用が少なく痛みもありません。
女性の体は、月経周期によるホルモンの分泌に伴って体調が変化します。この月経リズムを、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期という4つの時期に分け、各時期のリズムや体調に合わせて、漢方薬を飲み分けていくのが漢方周期調節法の特徴です。
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周期調節法のベース「中医学とは?」
未病先防の中医学が生んだ、西洋医学の長所と融合させたものが周期調節法です。
中医学とは、約4000年余の歳月をかけて培われた中国の伝統医学のこと。人間が本来持つ生命力を重視し、病気にならない体づくり(未病先防)を第一に考え、病気になっても漢方薬や鍼灸(しんきゅう)、食養生など、独特な理論にもとづいた方法で対処します。
こんな中医学に西洋医学の長所を融合させれば、もっとよい方法ができるのではないかと、1950年ごろから「中西医結合」という試みが始まりました。中医学と西洋医学は、「部分をこまかくみる西洋医学、体全体を重要視する中医学」と比較されますが、両者は視点が違うため、お互いの不足を補い合うことができ、体外受精などの西洋医学とも併用可能な「周期調節法」など、画期的な方法が生まれました。
個人の体質を見極めて最適な漢方薬を選び出します
中医学では、個人の「体質」を見きわめることが重要だと考えます。ここでいう体質とは「持って生まれた一生変わらないもの」ではなく、日常生活や食事によって変わったり、季節、環境、年齢にも影響を受けたりするものです。今持っている体の特徴といえば分かりやすいでしょう。
漢方相談に行けば、この体質を見きわめるため、食欲や睡眠、月経やおりもの、舌、口臭、尿や便などの状態をこまかくチェックされますが、導き出された体質のタイプが、体調が悪いときにあらわれる症状や、不妊の原因にも関連しているのです。周期調節法で使う漢方薬は、体質によっても異なってくるので、質問には正直に答えることが大切です。