朝晩すっかりと寒くなってきました。今年もいろいろな事がありましたね。
年末が近づいて来ると、いろいろとあわただしくなって、疲れが取れないまま過ごしている方も多いと思います。
日常的な疲労はつい軽く考えがちですが、「疲れた!」という感覚は身体からの大切なサインです。
放っておくと「慢性疲労」につながりますので、しっかりと体質改善して元気を取り戻しましょう。
疲労を感じる大きな要因として、肉体的ストレス(過度な運動や労働など)、
精神的ストレス、環境ストレス(暑さ・寒さなど)。
こうした負荷によって身体がダメージを受けると、私たちは「疲れた!」と自覚します。
これは病気になる一歩手前の「未病」の状態。
中医学では漢方薬を飲んだり、養生がとても効果的!と考えられています。
今回は養生の中の「食の養生」についてタイプ別にご案内致します。
「慢性疲労」対策
・ 気虚タイプ・・・エネルギー不足
・ 肺と脾胃を強くして、元気の源となる気をしっかりと養いましょう。
肺<主な症状>
・ 息切れ、汗が出やすい、風邪を引きやすい、喘息、乾燥肌、便の乾燥、
・ 声が弱い、顔色が白い、舌が大きい、舌苔が薄く白い。
・ <食の養生>
/・/・ 白きくらげ、ゆり根、きのこ類、卵、梨、はちみつ、ねぎ、しょうがなど
脾胃<主な症状>
/・ 疲労感、倦怠感、食欲不振、胃もたれ、お腹の張り、下痢、軟便、
・ 痩せ気味、顔色が黄色い、舌の色が淡い、舌に歯痕がある、舌苔が薄く白い。
・ <食の養生>
・ 大豆製品、あじ、豚肉、鶏肉、いんげん豆、じゃがいも、ナツメ、りんご、しそなど
・ 血虚タイプ・・・身体の栄養不足
・ 心と肝を養って血を充分に巡らせ、精神を安定させるよう心がけましょう。
心<主な症状>
・ 動悸、不整脈、心痛、不安、不眠、顔色が白いまたは暗い、舌の色が淡いまたは暗い。
・
・ <食の養生>
・ 小麦、卵、ゆり根、蓮の実、らっきょう、玉ねぎ、ぶどう、納豆など。
肝<主な症状>
・ 憂うつ、イライラ、不眠、めまい、白髪、脱毛、ドライアイ、眼精疲労、月経不順、
・ 月経量が少ない、足がつる、手足のしびれ、爪が薄い、舌の色が淡い。
・ <食の養生>
・ そば、レバー、しじみ、うなぎ、鮭、小豆、黒きくらげ、酢、ブルーベリー、
・ ジャスミン、菊花など。
・ 腎虚タイプ・・・生命エネルギーが衰えている
・ 腎の機能を高めて精を養い、生命力を強くしましょう。
・ <主な症状>
・ 腰痛、腰の冷え、腰が重い、足腰が痛い、足腰が弱い、めまい、健忘、
・ 耳鳴り、むくみ、尿が出にくい、頻尿、尿漏れ、冷え、舌の色が淡い、舌苔が白い。
・ <食の養生>
・ えび、くるみ、黒豆、黒ごま、山芋、にら、きのこ類、松の実、栗、なまこ、
・ すっぽんなど。
<暮らしの養生>
★1日3食、バランスよくしっかり栄養を取りましょう。よく噛んで食べる事も心がけて!
★身体を動かす習慣をつけ、基本的な体力づくりを!
★散歩、水泳、ヨガ、太極拳(かめや薬局では毎年4月~10月 毎週金曜日に駐車場で60分間
「太極拳教室」を行っております。)など有酸素運動がおすすめです。
★入浴で身体を温め、疲労回復、血行の促進を!
就寝前の入浴は、睡眠の質を良くしてくれます。
★しっかりと睡眠を取るためにも、午後はカフェインを控えめに。
★趣味やおしゃべりなど、好きなことを楽しんで、ストレス発散を!
あなたに合った漢方薬はご来店いただければ、症状・体質をお聞きしてお選びさせていただきます。
2/7(金)に為になるミニ講演会もあります。
ご興味のある方は、ぜひご参加下さい。詳しくは下記をご覧ください。
~2月のミニ講演会のご案内~
2/7(金)「健康長寿に不可欠な腎精を減らさない生き方」をテーマにした
張立也先生のミニ講演会も2020年2/7(金)にかめや薬局で開催されます。
参加費無料ですので是非お誘い合わせの上お越し下さい。
詳しくは、「第161回漢方健康ミニ講演会のご案内」をご覧ください。
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